13, 14週目の記事もあるので良かったら読んでみてください。
Day 66: Designing the Context
この日はデザイン倫理がどういうものなのかという概要の説明を受けました。正直、説明を受けましたがいつなんのために必要なのか、よく理解できていないと思います。なので、今週は学んだことの共有でなく、単純にその日のやったことを書こうと思います。最終日までに意味を成すものが出来上がっていることを切に願います。
Ethical values
早速、今週のチームと課題が発表されてチームワークになりました。今週の課題は、「データを利用して人間の健康や行動をチェックできるスマートウォッチのデザイン」でした。更に、「白」という色が渡されて、「白」に関連しながら課題を満たすようなプロダクトをデザインすることになりました。
まずはチームでいつも通りブレインストーミングを行いました。そして、「コンセプトの説明がシンプル」かつ「集めるデータの想像が付きやすい」の2軸で、ブレインストーミングの結果に対して投票をしました。その結果、赤ちゃんに取り付けて親がデータを利用する「赤ちゃん翻訳機」のコンセプトに決まりました。この後に、今までと少し違った下記のアクティビティをしました。
画像のテンプレートに沿って、自分たちがこのプロダクトで大切にしたい倫理観をディスカッションしました。僕たちのチームは、赤ちゃんに対するサービスだったので、「データの安全性」、「幸福」、「プロダクト全体の安全性とセキュリティ」の3つにすんなり決まりました。その後、その倫理観をもとに集めるデータと処理方法のディスカッションを行いました。下記に画像を示します。
基本的に、データやプロダクトの安全性が問われていたので、データの保存場所をローカルにしようと話し合いました。そして、ビジュアルイメージを決めて、大まかにコンセプトをまとめてこの日を終えました。この比の完成図が下記の画像です。
明日になったらより深いことが分かると言われたので、今日のところはさしずめ明日の準備段階なのかなと思います。
Day 67: Futurecasting
この日は前日に考えたプロダクトが、どういう未来に繋がる可能性があるのかを議論しました。まだ「倫理」は出てこず、自分たちのデザインが創る未来についてフレームワークに沿って整理していました。
Hope and Worry
まず、未来を想像するにあたってフレームワークを渡されました。特に難しいフレームワークではなく、自分たちのプロダクトが世界中で使われるようになったことを想定して、「良いシナリオ」「悪いシナリオ」「奇妙なシナリオ」を考えるというものでした。更に3つのシナリオを考えた後に、一つ制約が渡されました。僕たちのチームは、「空気汚染が進んだ未来で使われる」という制約が課され、それに沿うようにシナリオを修正しました。この段階でのアウトプットを下記に載せておきます。
そして、この3つシナリオから自分たちが興味あるシナリオを一つ選びました。僕たちのチームは「奇妙なシナリオ」を選びました。そして、そのシナリオに対して、未来で起こり得る「良い結果（Hope）」と「悪い結果（Worry）」を議論しました。僕たちのチームは、それぞれ3つを考えて下記の6つに集約しました。
次に、この Hope と Worry を含むように、色々な視点で未来の状況を説明する文章を約400単語で書きました。
この中から、僕たちのチームは失業した乳母目線のシナリオをベースにすることにしました。とりあえず、この段階で自分たちのプロダクトのなんとなく未来とシナリオが完成しています。
Day 68: Ethics
この日はようやく倫理の観点からデザインを行いました。前日までに考えたプロダクトを8つの倫理の考え方に当てはめて議論を深めました。正直、まだそれぞれの考え方がどういうものなのか理解してませんが、いつも考えるやり方とは違った考え方でプロダクトを考えられたのかなと思います。
Dilemmas
まず、僕たちのチームのプロダクトに登場人物の整理とそこに生じるジレンマの抽出を行いました。僕たちのチームは前日に「両親」「赤ちゃん」「乳母」「お世話ロボット」「お世話ロボット反対者」の5つの視点のシナリオを作成していたので、この5人の視点をベースにして議論を始めました。この5つの視点のシナリオに共通していたのは、「人口減少の中、お世話ロボットに赤ちゃんの育育児を任せきりにするのは良いのかどうか」でした。なので、僕たちのチームはこの「お世話ロボットの育児」を僕たちのジレンマとしました。そして、このジレンマを下記の画像の倫理の考え方に当てはめて、更にジレンマの根底を探りました。
この9つの中から、両親のジレンマとして、「Consequentialism」「Moral Relativism」「Rights Approach」に注目して、3つのストーリーボードを作成しました。それぞれ、「データの安全性と幼児の健康」「幼児の最適な育児と他の幼児とのコミュニケーション欠如」「家庭内の育児に費やす時間の男女平等化」を倫理的にストーリーボードに描き起こしました。
Day 69: Storytelling
この日は、前日に作ったストーリーボードをより詳細にしてストリーテーリングに昇華させる日でした。ストーリーボードとストーリーテリングの違いはかなり曖昧だと思いますが、ストーリーボードをより作り込んだものがストーリーテリングです。より物語の仕立てに、より情景が浮かぶように仕上げていきました。
Provocative
前日に作った3つのストーリーボードから自分たちがストーリーテリングするものを1つ選ぶことにしました。そのために、チーム内の母親に連絡して、子育で大変だったことをインタビューしました。その結果は、「子育てで一番大変だったのは、子供がなんで泣いているのか分からない」ということでした。それと同時に、「どんなに疲れていも、肌と肌の触れ合う子供とのコミュニケーションは誰かに任せたくない」という意見も聞けました。この結果と前日の「Consequentialism」をもとに、「ロボットに育てられた子供の結果」をより衝撃的（provocative）にストーリーテリングすることにしました。ストーリーテリングをより印象的にするために、今回はビデオでなくて、モンタージュ画像を使ってナレーション形式で発表することにしました。そのモンタージュとナレーションを下記に載せておきます。(英語で申し訳ありません。。。)
The year is 2050. The air is consistently at unhealthy levels in most of the large cities around the globe. London city is reliving exposure worse than the great smog of 1952.
Movement that is not based on human energy is taxed at a rate of 400% as governments seek to drastically reduce carbon emissions.
People rarely leave the safety of their homes or airtight communities. It’s like COVID-19 of 2020. However, now distributed working is commonplace.
Global population has peaked and is on decline. Government has issued mandatory smart ID bands to its citizens for public health diagnostics and services.
A number of private companies have started selling products with additional features, such as the product “white” which is retailing to families with newborn infants.
White includes the capability to connect to an autonomous nanny bot that is capable of:
- Feeding and colic
- Removing soiled diapers, spray cleaning and sanitising
- Entertainment and lulling a baby to sleep
Just picture for a minute- you’re cooped up inside with your partner, working from home — day in, day out — and you have a newborn to care for. The first few weeks were tiring and everything turned to a haze but thankfully your white device has arrived.
You are awakened to the sound of your baby crying to be fed in the middle of the night. Startled at first, you move to get up, but then realise that your new “white” device has been set to handle the night time feeds.
A gentle hum starts as the feeder warms up the expressed milk. The crib starts to glow with luminescence, cooing and rocking. The feeder gently lowers and your baby starts to suckle.
Your baby translator glows signaling blue — he has attached and is content. You feel a gentle pulse on your wrist, ebbing you softly to sleep. You rest assured knowing that your special meal time with you baby is all yours in the morning.
The AutoCare industry has seen a boom in recent years. Companies with a focus on re-population have started to deploy the technology and setup ‘baby salons’.
Young pups are kept on a carousel at a even speed, gently rocking back and forth. Each baby has its personalised “white” wrist identification band that monitors their status. Regular check-ups monitor their voice, heartbeat, movement and expressions .
With these baby salons, prospective parents can adopt babies with greater ease.
Oh, woah! Hold up! Clearly this was just to strike a chord.
We reflected on the consequential ethics of our provocatype. We had some discussion with a mother who said:
- The most stressful part of mothering was understanding what was wrong when my baby was crying…What I really wanted to know was the desire of my baby.
- Honestly I don’t want robot nannies to take care of my son because I want to maintain physical contact, even if I’m exhausted
From our simple discussion with an actual mother we revealed a lot of ethical issues with our provocatype and potential opportunities for a product or service. A simple “translator” is what was asked for.
Sometimes it’s really hard to tell why your baby is crying. It may be because she’s hungry or because she wants to play.
Infants need parents’ touch, smile, hugs and physical contact to develop. We’re thinking this fact will never change and we want to preserve and amplify these interactions.
“White” translates the voice and motion of babies to parents/ caregivers to signal their desires.
If you could understand your baby’s desire, you not only gave proper care but you also feel more fulfilled and happier with your communication. This optimises your time spent sharing care and love.
個人的には、初めてフォトショを使って、コラージュ作れたので面白かったです。フォトショが便利だったことに感動しました。
Day 70: Presentation
この日はプロジェクトの発表の日でした。僕たちは「White」というプロダクトを作りました。その発表資料を下記に載せておきます。ナレーションベースだったのでそんなに発表資料を見てもあまり意味がないかもですが。。。
1週間を通してデザインと倫理を学びましたが、正直僕にはそんなにピンと来なかったです。面白いトピックであるのは確かだと思いますが、現実世界でどう使うのかあまり想像できませんでした。より大きい会社でより大きい責任と影響が伴うサービスで必要になるのかなと思います。顛末ですが、下記の記事もこの分野を勉強するにあたって参考になったので共有して起きます。